人体はとても精巧で神秘的な構造を持っています。
その中でも特に面白いのが、後頭骨と仙骨のつながりです。
実はこの2つの骨、形や動きの関係が特別で、2つを重ねると「六芒星(六角形の星)」が浮かび上がってくるのです。

後頭骨と仙骨の共鳴関係

後頭骨は、頭蓋骨の中で唯一脊柱と直接つながる骨です。
そしてこの付着部は、硬膜を通して仙骨とつながっています。
硬膜は脳脊髄液の循環を助け、私たちの自然治癒力を高める大切な役割があります。

後頭骨と仙骨は、互いに微細な動きを共鳴し合い、身体の中心を支えるリズムを生み出しています。
その動きは、まるで波が穏やかに前後へ伝わるように、後頭骨と仙骨がぴったりと呼応しています。
この連動によって、頭から骨盤までが調和し、体幹の中心軸としての働きをしています。

六芒星の形と意味

後頭骨と仙骨の形や寸法は、驚くほど似通っています。
この二つが連動して動くことで、六芒星が生まれるのです。
六芒星は古くから、調和やバランスの象徴とされてきました。
人体の中にも、このような幾何学的な共鳴があると考えると、生命の調和やエネルギーの流れを感じられますね。

呼吸と脳脊髄液の循環

後頭骨と仙骨は、呼吸に合わせてわずかに屈曲・伸展を繰り返す「第一次呼吸システム」の中心でもあります。
1分間に16〜17回ほどのこの微細な動きが、脳脊髄液をリズミカルに循環させ、神経組織の健康を保っています。

脳脊髄液の流れは、中枢神経を守り、栄養を届け、老廃物を排出する大切な働きをしています。
この流れが滞ると、自律神経の乱れや不眠、冷え、痛みなどの不調が起きやすくなります。

整体や頭蓋仙骨療法の役割

整体や頭蓋仙骨療法(SOTなど)は、この後頭骨と仙骨の連動に注目します。
呼吸のリズムや脳脊髄液の流れを整えることで、副交感神経が活性化し、自然治癒力が高まると言われています。

頭蓋仙骨療法(SOTなど)の施術では、後頭部と仙骨に手を当て、呼吸とは別の微細な動きを感じ取ります。
硬膜の緊張や制限で動きが乱れている場合は、ゆっくり手を動かして正常なリズムに戻していきます。

整体・えんやむすひでは、後頭骨と仙骨それぞれの歪みやズレをチェックし、調整させていただいています。

身体の中心軸としての調和

このように後頭骨と仙骨で形作られる六芒星のリズムは、身体の中心軸を作り、呼吸や脳脊髄液の循環を通して全身のバランスやエネルギーの流れを生み出しています。

体幹から頭部、骨盤までの深い連携は、心身の健康や精神の安定、運動能力の向上にもつながります。


人体の六芒星の調和を知ることは、身体の奥深くにあるリズムや自然治癒の仕組みに触れることでもあります。
ぜひこの神秘的で美しい人体の連動性に目を向けてみてください。

スピリチュアルボディセラピスト
Arti(アルティ)


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