私たちが何気なく使っている「親指」。
実はこの小さな指が、身体のバランスや動きに大きな影響を与えているのをご存じですか?


足の親指はバランスの要

足の親指(母趾)は、立つ・歩くといった日常動作に欠かせない存在です。
台湾の研究では、母趾を自由に動かせる状態と固定した状態を比べたところ、母趾を固定すると片足立ちのバランスが著しく悪くなることが分かっています。

母趾がしっかり床につき自由に動くことで、身体の重心を細かく調整し、安定した姿勢を保てるのです。
さらに、歩行時には「蹴り出す力」を生む「ウィンドラス機構」(足裏のアーチを支える仕組み)が働きます。
この機能が弱まると歩きにくさや疲れやすさにつながり、全身のバランスにも影響してしまいます。

つまり足の親指は、まさに『身体の “バランスの要” 』といえる存在なのです。


手の親指は姿勢に影響

手の親指もまた、肩甲骨や姿勢と深く関わっています。
親指ばかりを使っていると腕が内側にねじれやすく、肩甲骨が外へ広がり、猫背になりやすいのです。反対に、小指を意識して使うと肩甲骨が内側に寄り、胸が開いて呼吸もしやすくなります。

東洋医学的にも、親指は呼吸やエネルギーの流れに関わるとされており、親指に緊張がたまると呼吸が浅くなり、肩こりや疲労感につながることがあります。


毎日の親指ケアで全身が楽になる

親指は小さなパーツですが、身体全体をコントロールする大切な「司令塔」。
だからこそ、日々のケアがとても大切です。

親指ケアのポイント

  • 親指を使いすぎないよう、こまめに休ませる
  • 手首や肩を軽く動かして血流を良くする
  • 小指や腕・体幹を一緒に使い、バランスを取る
  • 足の親指を意識して、床をしっかり踏む

親指の使い方が整うと、体幹や肩甲骨の動きがスムーズになり、姿勢も呼吸も自然と整いやすくなります。結果として疲れにくく、全身が軽やかに動けるようになるのです。


親指は小さくても、身体全体に指令を出す大切な存在。
ぜひ日常の中で、親指と身体のつながりに意識を向けてみてくださいね。

スピリチュアルボディセラピスト
Arti(アルティ)


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