私たちの身体の中で、肩関節はとても特別な存在です。
なぜなら、関節の中でも『一番大きな可動域(動ける範囲)』を持っているから。
肩関節ができる動き
肩は前に伸ばしたり、後ろに引いたり、横に広げたり、ぐるっと回したり…
とても自由に動かすことができます。
この自由さは「ボールがソケットにはまっている」ような仕組み(球関節)から生まれています。
ただし股関節と違い、肩の「ソケット(受け皿)」である肩甲骨のくぼみ(関節窩)は浅くできています。
そのため可動域は広い反面、とても不安定で、周りの筋肉や靭帯が肩を支える重要な役割を担っています。
肩と肩甲骨のチームワーク
実は、腕を動かすときには肩関節だけでなく肩甲骨の動きも大きく関わっています。
例えば腕を真上まで挙げるとき、腕(上腕骨)だけでは途中までしか上がりません。
残りは肩甲骨が背中で回転することで、ようやくスムーズに手が頭より高く持ち上がるのです。
この協力関係を**「肩甲上腕リズム」**と呼びます。
肩と肩甲骨がリズミカルに連動するからこそ、なめらかで大きな動きが可能になるのです。
肩と呼吸のつながり
肩甲骨は胸郭(あばら骨)の上をすべるように動きます。
そのため呼吸と一緒に胸が広がったり縮んだりする動きとも密接に関わっています。
- 深い呼吸をすると、肩甲骨が自然に後ろへ引かれ、胸が開く
- 浅い呼吸になると、肩甲骨が前に寄り、猫背気味になりやすい
つまり、肩甲骨と呼吸はお互いに影響し合っているのです。
肩をゆるめ胸を開くことは、呼吸にも心にも余裕をもたらします。
肩と心のつながり
肩は心の状態を映し出す場所でもあります。
- 緊張や不安があると、知らず知らず肩が上がって硬くなる
- 気持ちが重いと「肩の荷が重い」と表現するように、動きがぎこちなくなる
- 安心していると肩がふわっと下がり、呼吸も楽になる
肩は『心のバロメーター』でもあるのです。
日常と肩関節
例えば…
- 上の棚から物を取る
- 大切な人を抱きしめる
- 「よし!」と手を上げて気合いを入れる
どれも肩関節と肩甲骨の連動による自由な動きがあるからこそできることです。
そしてその動きには、自然と気持ちや思いも込められています。
肩を大切にする小さな習慣
- 深呼吸しながら肩を回してみる
- 胸を広げて「受け取る姿勢」をつくる
- 軽く背伸びをして「心を解放する」イメージをする
肩は一日の中でとても酷使される部位でもあります。
ほんの数分、肩と呼吸を整えるだけで心と身体が軽くなりますよ。
まとめ
肩関節は私たちの身体を自由に動かすだけでなく、心の状態を映し出す“鏡”でもあります。
そして肩甲骨と呼吸を含めて全体として調和しているからこそ、私たちは自由で表情豊かな日常動作を営めるのです。
次に肩を回したとき、
「呼吸も心も一緒にほぐれているんだな」
そう感じられたとき、身体と心のつながりをより深く実感できるでしょう♡
スピリチュアルボディセラピスト
Arti(アルティ)
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