「臍下丹田」と「仙骨」を同時に意識すること――その秘密は、日本人の動き・強さ・美しさの核心にあります。
今回は、前(臍下丹田)と後ろ(仙骨)を両方意識することで、驚くほど身体能力が高まり、精神も覚醒する理由についてまとめます。
「臍下丹田」と「仙骨」でつくる体の芯
日本の武道や伝統的な身体操作では「力を腹(臍下丹田)に集めよ」と言われます。
臍下丹田は、おへその3寸下に位置し、身体と心の中心にあたる場所。ここに意識を置くと、自然に下腹が充実し、重心がどっしりと安定します。
一方、仙骨は骨盤の中央やや上にある逆三角形の骨で、腰の奥にずっしりと鎮座しています。仙骨に意識を向けることで、背面の軸、すなわち「体を貫く芯」の感覚が生まれるのです。
前後両方の意識が生む身体の変化
前(丹田)だけ、後ろ(仙骨)だけに意識が偏ると、姿勢や重心がアンバランスになり、動きに無駄な力みが出やすくなります。
しかし両方を“同時に”意識すると、腹圧と背面圧が拮抗し、体幹が極めて安定した「前後に壁ができる」ような感覚となります。
この体幹の安定が、以下のようなメリットをもたらします。
- 重いものを無理なく持てる
- 方向転換や素早い動きがスムーズになる
- 脱力とパワー発揮が両立する
- 不安や突発的な出来事にも揺るがない芯の強さ・覚醒感が得られる
現代のスポーツ、古武術、相撲、茶道、能などにも、この重心の使い方が活かされています。
日本人の身体文化の核心として
なぜ日本人は、しなやかな敏捷性と芯の強さを併せ持つのか?
その答えの一つが「丹田と仙骨、前後の同時意識」にあります。
精神的にも、丹田に意識を集めることで大胆さと落ち着き(“肚が据わる”感覚)が生まれ、仙骨に意識を通すことで「中心軸」が確立。
これが日本人の所作や武道、芸道の根っこにある“静けさの中の強さ”に直結しているのです。
実践:簡単な意識法
- 立って、おへその3寸下(臍下丹田)に意識を落とし、呼吸を深くする。
- 次に、仙骨(骨盤の奥)に意識を向け、背筋を静かに伸ばす。
- 両方を同時に感じながら、歩いたり椅子から立ち上がったり、日常の動作を行ってみましょう。
体が一気に安定し、芯が通った動作に変化します。
これこそが、日本人の「強さ」「しなやかさ」「覚醒力」の秘密。
ぜひ日々の生活で体感してみてください。
スピリチュアルボディセラピスト
Arti(アルティ)
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