これは、私がまだ自分の内側に意識を向けはじめたばかりの頃の話です。

 

私は、子どもの頃から

体調を崩しては回復し、また崩し…

そんなことの繰り返していました。

そして人生の節目では、大きな病気やケガをする。

心も、元気な日がどれくらいあったんだろう…。

 

子どものころに経験した出来事が、

ずっと私の中でトラウマとなって残り、

不安と恐怖を抱えたまま、大人になってもそこから抜け出せずにいました。

 

人の目を気にして、顔色ばかり伺って、

自分のことをいつも責め続けて…

今振り返れば、

“生きることを自分に許していなかった”

そんな感覚すらあります。

 

そんな私が、毎日何時間でも出来たこと、

それが自分のカラダにふれるということでした。

何をするわけでもないけど、

呼吸を感じながら、ただ自分にふれてみる。

お腹の感覚、胸のあたり、背中の緊張、手や足の感覚…

「ここが硬いな〜」「右と左でここが違うな〜」

少しずつ自分のカラダを感じ、感覚を確かめたり気づいたりする時間。

 

そんなある日。

いつものように自分のカラダにふれていたとき、

ふいに出てきた言葉がありました。

 

「助けて」

 

それは、意識して出そうとした言葉ではありませんでした。

ただ、ふと自分の中から出てきた、

本音というより、“本能”の声のようなものでした。

「これは、口に出して言わないといけない」

そう感じた私は、ひとり部屋で声に出してみました。

 

「たすけて……」 

 

その瞬間、

涙が堰を切ったようにあふれ出して、

気づけば、嗚咽していました。

 

今まで押し込めていたものが、

一気にあふれ出した瞬間だったんです。

 

そしてその直後

背骨がググッと動いたのがわかりました。

それは、ちょうどハートチャクラに関係している場所。

長い間、何をしても取れなかった痛みが、

その感情の解放とともに、スーッと消えていったんです。

 

その体験が、私にとっては物凄く大きな出来事だったんです。

 

「感情がカラダをつくっている」

「カラダは、ちゃんと私の声を聞いてくれていたんだ」

 

それに気づいてからは、

自分のココロとカラダの声に耳を傾けるようになり、

カラダにふれ、感情を感じる。

するとカラダが変わる。

気づきがあったり、小さなチャレンジをする度に、カラダが変化する。

生まれてきてから今まで、

私が何を感じ、どんな生き方をしてきたのか、カラダは全部知っている。

なんなら、カラダは小宇宙。

「人間の私が知るはずもないことを、カラダは全部知ってるんだ‼」

 

そう感じ、カラダに意識を向ける毎日を過ごし始めると、不思議なことに、

少しずつ、自分の人生そのものが変わっていったんです。

 

これは特別な話じゃありません。

どれだけ日常に飲まれていたとしても、

自分の本音に、ちゃんと耳を傾けてあげられたら──

カラダは応えてくれるし、ちゃんと“教えてくれる。

 

スピリチュアルボディセラピーの根っこには、

こんなふうに、私自身の“リアルな体感”があります。

これからも、自分の声に嘘をつかず、

そして誰かの声なき声にも、そっと寄り添える人でいたいと思っています。

スピリチュアルボディセラピスト Arti(アルティ)

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